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論理だけでなく、直感力・感性も必要となる時代

こんにちは。寺谷です。
あなたは”直感”を頼りに判断や意思決定をするタイプですか?
世の中には論理やロジカルで考えるようなタイプと、
直感や感性を大事にして感じるタイプがいますね。
エリートはなぜ美意識を鍛えるのかの山口氏は本の中で、
現在のビジネスの世界では、論理や理性などロジカルが重視されすぎており、
直感や感性が軽視されすぎていると述べています。
経営の意思決定においては、「論理」も「直感」も、高い次元で活用すべきモードであり、
両者のうち一方が、片方に対して劣後するという考え方は危険だという認識の上で、
現在の企業運営は、その軸足が「論理」に偏りすぎているというのが、筆者の問題提起だと考えてもらえればと思います。
工業化がなされ、大量生産の時代の背景から、今まではいかに論理的に効率よく生産して物やサービスを届けるかといったことが勝負どころになっていました。
しかし、時代は変わり、効率の良さだけでは差別化が難しくなり、今ではイノベーションが叫ばれていますね。
このイノベーションという文脈の一貫に直感力があります。
論理的に効率的に積み上げて・・・ではなく、直感を活かしてジャンプしてみるという思考が必要になってきたのです。
実際にアメリカのエリートなどはビジネスには論理だけでなく、直感力や感性も必要だということで、
MBAに行くよりもデザインスクールや美術関連の大学院に行って学ぶニーズが増加しているようです。
ニューヨークなどでは、エリートビジネスマン向けに平日の朝に30分程度の美術鑑賞プログラムを、美術館が用意していたりするようです。
直感が大事なのはわかった。。けどどうやって鍛えるの問題

ただ直感がビジネスで大事になることが理解できたとしても、直感の鍛えるという行為にはまだまだハードルがあります。
今まで論理的に、効率的に、正しいことだけをやれ、という教育を受けてきた人が、
急に、「論理は捨てて直感を大事にしよう。考えるのではなく感じるんだ。」と言われるのはハードルが高いのですね。
では直感はどのようにして鍛えることができるのでしょう?
こないだコーチング仲間と話していて、そんな話題になりました。
コーチングにおいても、直感というものをセッションの中でふんだんに使います。
その人の話し方や雰囲気、表情や空気感などノンバーバルな情報を感じて、感じたことを直感的に言葉にすることで、
コーチングにおける突破口が開いたりということもあるのです。
一方、「直感を使ってコーチングをしてみましょう」という教えはあるものの、「こんな風にやると直感が鍛えられますよ」という教えはないのですね。
直感を働かせるために絶対に必要な”今ここ”の感覚

一般の人にわかる文脈でどのように説明していけばよいのだろうという話をしていたときに、
直感を働かせるための大前提として出てきたのが、”今ここ”の感覚でした。
”今ここ”の感覚とは、心や意識が今に向いているということを指しています。
例えば、人の話を聞きながら、自分の思考だったり考えだったりを進めてしまったりしませんか?
今に意識が集中せずに、相手の話を聞きながら、自分が次に何を言おうかを考えていませんか?
上記のような心や意識が今ここにいない状態だと、直感力は働きづらくなってしまいます。
なぜ今ここに意識を集中させないと、直感が働きずらくなるのでしょうか?
直感は様々なものを感じて、生み出すものなので、今ここに意識を集中させないと、様々なものを感じることができないのです。
例えば、次に自分が何を言おうと考えているときだったり、ましてや全く別のことが気がかりのような状態でその場に臨むと、
人の意識は今ここではなく、自身の内面や全く別の気がかりなどに意識が向かってしまいます。
その状態ではいまここから受け取れる・感じ取れる情報量ががくっと下がり、結果的に直感が働かなくなってしまうのですね。
コーチング仲間はスピリチュアル並みに直感力が働く方なのですが、
やはり、何かしら別に気になっていることだったり、今ここに意識がないと直感力が鈍ってしまうようなのです。
瞑想やマインドフルネスは直感力を鍛える入り口である

今ここに意識を集中させるトレーニングとして、一般にもわかりやすいものであれば、間違いなく瞑想やマインドフルネスでしょう。
瞑想などでは、様々な物事や考え事を脇に一旦おいて、今ここに意識を集中させます。
マインドフルネス状態だと、アンテナが立っており、今ここから様々なことを感じ取れるのですね。
なので、直感力を鍛えたい。けど何からすればいいかわからないという人は、瞑想から始めるのがよいでしょう。
私自身も瞑想を毎日やるように心がけています。
心を落ち着けて、今に集中する練習を日常的にしているのですね。
このような練習をすることで、直感力を働かせたい場面において、スムーズに今ここに意識を集中させることができます。
生活の一部に”今ここ”に意識を集中する時間を取り入れる
また、瞑想すらもハードルが高いという場合には、日々の生活の中で”今ここ”を意識してみましょう。
例えば、私の場合でいえば、コーヒーを淹れるときや食器洗いをするときに、”今ここ”を意識しています。
コーヒーを淹れるときは、コーヒー豆やお湯を淹れる動作など一つひとつに意識を丁寧に向けています。
食器洗いをするときは、食器と語り合うくらいの意識(意味不明ですが笑)で、食器やスポンジ、今ここに意識を向けています。
このように日常生活の中であってもマインドフルネスを意識することは容易にできるのですね。
ぜひとも直感力を鍛えるために”今ここに意識をする”時間を生活の中で設けてみてください。
続けることであなたの直感力は徐々に鍛えられていくでしょう。