健康的なパーソナリティになる方法とは?
アドラー心理学では、「健康的なパーソナリティ」という言葉が良く使われています。
「健康的なパーソナリティ」って何でしょうか?
分かりやすく言えば「精神的に健康な人」ということです。
「結局それってどんな人なの?」って思いますよね。
大まかに言うと「自己受容性がある」、「他者を信頼している」、「所属感と貢献感を持っている」という人のことです。
以前の記事でも紹介をしましたね。ただ実際に健康的なパーソナリティの要件はわかっても、どのようにすれば健康的なパーソナリティを手に入れられるかは不透明なままです。
というわけで、今回は、身近な出来事をヒントに「健康的なパーソナリティ」を手に入れるために何をしたらいいかを一緒に見てみましょう!
①自分に何ができるかを考え、行動し続けること
「この人を変えよう!」と思っている限り、相手は変わりません。
こういうことってないですか?
「ちゃんと勉強してから遊びなさい」といくら言っても子供が言うことを聞いてくれない。
何度言っても変わらないから、ずっと悶々としちゃう。
これからも口を酸っぱくして言い続けたら、いつ子供は変わると思いますか?
実は、「何度言っても勉強しないで遊んでばっかり!」と思う、それは逆なんです。
そうやって言うからやめない。それどこか厳しく叱るほどやめないんです。
実は叱ってもらうことが相手の本当の「目的」なんですよ!無意識にそうやって関係を保とうとしているんです。
叱ってもらうことによって、子供は気にかけてくれるというメリットを得るのですね。
けれど、「叱ったら直るはず!」と思い込んでいると、全く効果がないことに気付けないんです。
毎日同じように叱って失敗して、イライラしても落ち込んでも、「こうしたらきっと良くなる!」という思い込みが消えないから、何度も繰り返してしまうのです。
心当たりはありませんか?
実はそこから自分が抜け出すのが大切なんです。
今までの行動に効果がないなら、思い切ってやめてしまいましょう!そして違うことをどんどんやってみるんです。
逆効果になることもあるかも知れないです、そうしたらまた違う方法を試してみる。
同じことを繰り返すくらいなら新しいことを試してみることが重要です。
やってみると意外な気が付きがあるものです。
「こうしたら、こんな結果になるだろうな」と頭で思ったことと結果は実は結構違うものなんだなって。
自分の行動が変わっていくと、周りの人も変わるんですよ!
この世の中で変えることが出来るのは、自分自身だけなんです。
悩むのは自分を正当化しているだけ
子供が非行に走って悩んでいる親がいます。
一見、いい親のように見えますね。
そうすると周りは子供に対して「あんなに親が悩んでいて不幸そうなのに、あんなに好き勝手をして!」となります。
けれどそれって、周りの冷たい目が子供に行くってことですよね?
つまりそうやって悩んでいる親は、実は、そうやって自分が助かればいい、子供はどうでもいいと思っているんですね。
本当にその親が悩んでいるのは「自分の世間体」、「自分の評判」なんです!
「子供が問題を起こしているのは、親の私の責任じゃないんです!」と周りに示すために悩んでいるんです。
このように、実は悩むというのは自分のための行動になっています。本当に誰かを助けるための行動ではない。
悩んでいることが誰のために悩んでいるのかを今一度考えてみてください。
②理想と現実を区別する
理想の人、理想の環境は現実に存在しません!
それより大切なことは、現在与えられていることとどう向き合うかです。
「私は人から嫌われる」、「いつもみんなが変な目で見てくる」と対人恐怖症のようになってしまった人がいます。
けれど詳しく話を聞いてみると、数人が変な目で見るけれど、残りの人はそうでもないみたいでした。
実はその人にとって根本的な悩みは「全員から好かれたいのに、一部の人に嫌われる」ということなのです。
けれど「あなたは全ての人を好きになれる?」と言うと、勿論それは無理なわけです。
ほとんどの人が同じことを言うでしょうね。あなたはどうですか?
自分だって理想の人間でないわけです。嫌いな人、苦手な人っていますよね。
だったら相手も同じ。その人が苦手な相手がたまたま自分だっただけです。
自分が無理なことを相手にだけ求めるって、おかしな話だと思いませんか?
他人にだけ理想の人間を求めない。だってお互いに不完全なんだから。
まとめ
思い込みだけで繰り返していた行動を変えて違うことをどんどん試しましょう!
理想の世界を夢見るのではなくて、目の前にある環境とどう向き合うかを考えましょう!
自分が変わると、不思議と周囲も変わります。
まずは自分が幸福になって、笑顔になることです。
自分が不幸そうな顔をしていては、誰かに幸福を与えられませんよ。
今日から早速、出来そうなことから始めてみませんか?
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