【学術研究より】うまくいくカップルの条件・特徴は話し方に鍵がある

うまくいくカップルって何か特徴があるのでしょうか?

付き合いたてや関係が不安定なときは悩みますよね。

今回は学術研究から立証されたカップルがうまくいく特徴の一つについてご紹介いたします。

ぜひ意識して彼氏・彼女・パートナーとの関係を見直してみてください。

うまくいくカップルは話し方などの言語様式が似ている傾向にある

今回の研究により、カップルや夫婦の関係が上手くいっているときは、お互いの話し方を合わせる傾向にある、ということが明らかになりました。

うまくいくカップルや夫婦は同じパターンの言葉や言い回しを使い、
逆にうまくいっていないカップルや夫婦は言葉や言い回しが一致しづらいそうです。

付き合いが長くなるとお互いが似てくるなんて言われますが、言語様式なども似てくるということなのかもしれませんね。

詩人や作家の関係性と言語様式の変化を対比すると比例関係にあった

この研究を発表した教授は何年にもわたって、詩人や作家の言語の変化と、それが彼らの人間関係をどう反映しているのかを追跡していったようです。

例えば、ジークムント・フロイトとカール・ユングはおよそ7年の間、毎週お互いに手紙を書いていました。
(フロイトとユングは著名な心理学者ですね。フロイトについては、以前記事を書いたので気になる方は御覧ください)

【フロイト精神分析入門第1回】無意識が支配する心の世界

遠距離恋愛の恋人同士ですらないのに毎週7年間も手紙を書き合うってのもすごいですよね。

この研究では、彼らの手紙の中の“私”、“~の中へ”、“その”のような、名刺や前置詞、冠詞を含む常用語を追跡しました。
つまり文通の中の単語を分析することで、言語様式の類似度を比較したのです。

結果として、ユングとフロイトの関係が良好なときは、言語様式や言葉の使い方は、お互いに似ている傾向があることが分かりました。

逆にフロイトとユングが仲たがいしてしまい、関係の終わりの時期に近づくにつれて、彼らの言葉の様式や言葉の使い方は一致しなくなりました。

この研究の第一著者であるモリー・アイルランド教授は、次のように述べています。

「様式を合わせる事は無意識に行われます。

人々の人間関係が良好か否かを判断する一つの材料になるでしょう」

研究者は、テッド・ヒューズ(イギリスの詩人)とシルヴィア・プラス(アメリカの小説家)の関係性においても、同様のパターンが生じている事を見出しました。

彼らの詩で使われている言語は、彼らの関係の状態を反映するかのように、数年間で変化していた、と著者は明らかにしています。

ヴィクトリアの詩人エリザベス・バレットとロバート・ブラウニングの場合も、時間と共に変化した男女関係のように、彼らの詩にも同じ変化が見られます。

アイルランド教授は以下のように言っています。

「彼らの詩における言葉の様式は、二人の関係が良好なときはとても似ていましたが、関係が悪化するにつれて、類似性がなくなってしまいました。」

意識的に話し方や言葉選びを似せることで関係は良好になる、かも

人間は起こっている状況に応じて、反応する生き物です。

例えばなのですが、スキップしながら泣いてくださいって言われてもできないんですよ。スキップって楽しいリズムなので泣けないんですね。

悲しいときにスキップすると前向きになれるんですよ。不思議なことに笑

このように人間って起こっている状況に応じて、感情などが左右される生き物なのです。

なので、今回の研究結果から逆にうまくいくカップルを自分の力でデザインするならば、
相手と同じ言語様式を使ってあげるというのはかなり効果のある方法かと思います。

人は誰しも口癖などがあると思います。話し方や口癖や話すイントネーションなど。
そういったものを真似することで、言語様式が同じ⇒関係性いいのでは?と勘違いさせてしまうことはできるかと思います。

ぜひ関係性を良好にしたい、うまくいくカップルになりたいと思う方は言語様式(話し方や口癖やトーン)を真似してみるとよいと思います。

心理学の研究結果から導かれている仮説なので信頼性がありますし、試している価値はあるかと思います。

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