こんにちは。寺谷です。
お子さんをお持ちの方は、子供の食べるものや通う学校など教育に少なからず気をかけていることと思います。
子供の受験戦争などは年々激しくなっていると言われており、塾に通う子供の比率は小4時点で25%程度となっています。
そんな中、子供時代の食生活が、子供のIQに大きく影響することが心理学の研究によりわかりました。
食が体を作るなんて言われますが、脳の発達についてもかなり影響があるとのことです。
今回は赤ちゃんの時期や幼児期にどのようなものを食べさせるとIQが上がるのか、
逆にどのようなものを食べさせてしまうとIQが低下するのか(避けるべき食べ物はなにか)をご紹介します。
母乳、果物、野菜を中心に食べた子供は8歳時点のIQが2ポイント高い

この研究では、7,000人を超える生後6ヵ月、15ヵ月および2歳の間で採った食事を分析した結果からもたらされたもので、さらにその後子供が8歳になるまで追跡調査を実施しました。
その結果として、幼児期の食事はIQと密接な関係があると明らかにされたのです。
幼いころから健康な食事を与えられた人はより高いIQを有するということが明らかになっています。
母乳によって育ち、その後豊富な果物、野菜および健康食品を食べてきた子供は、8歳の時点でIQが2ポイント上昇しました。
この研究の最初の著者であるLisa Smithers博士は次のように述べています。
「生後2年間で脳組織発達に必要な栄養素を供給する食事を与え、食事が子供のIQにどのように影響を与えるかを調べる研究をしました。
母乳を生後6ヵ月の間、その後豆類、チーズ、果物、野菜などの健康食品を生後15ヵ月と24ヵ月の間で摂取していた子供はIQが8歳までに2ポイント上昇したという発見をしました。」
母乳、豆類、チーズ、果物、野菜などの健康食品との記載があるので、ベーシックな健康に良いとされる食べ物を総称していますね。
やはり、ベーシックに健康的なものを食べるのがよいのですねー。王道をいくといいますか。
自分のことだと面倒でなかなか意識しにくいですが、子供のことなら意識する親が多そうですね。
ジャンクフードやお菓子などを定期的に食べる子供のIQは低い

Smithers博士は、「健康的な食事の恩恵に対しジャンクフードを与えられた子供は低いIQを有する。」と述べています。
「生後2年間で、ビスケット、チョコレート、スイーツ、ソフトドリンク、チップスなどを定期的に食べていた子供は、8歳までにIQが2ポイント低下しました。
また、生後6ヵ月の時点で摂取した加工済み食品ベビーフードはIQに悪影響を与えましたが、生後24週間の時点で与えられた際にはいくつかのプラスの関係性も見られました。」
お菓子、ジャンクフードは子供の頭を悪くするのですね。IQが下がるのは決定的です。。
加工済みベビーフードに関しては、まだ結論がなんともいえないところですね。時期によって効果が違うとも考えがたいので、今後の研究を待ちましょう。
子供の食生活に気を使うだけでIQ4ポイントの差が出る
Smithers 博士によると、形成期においては特に食べることが重要としています。
「そのIQの差は大きなものではない一方で、この研究により生後6~24ヵ月の食事パターンが8歳を迎えたときには小さくも顕著な影響を確実に与えているということが明らかにされています。
子供たちへ与える食べ物を考慮し、また長期的な目でその影響も考慮することがとても重要なのです。」
健康的な食生活をすると、IQが2ポイント上昇し、不健康な食生活をするとIQが2ポイント下がる。
つまり変化でいうとIQ4ポイント分くらいの差がつくのですね。
以前、フリン効果というIQが年々上がる法則が否定され、IQが下がってきているという記事を書きましたが、
その際にも劣悪な食事(ジャンクフードや高い炭水化物比率)がIQの低下に影響を与えているとの示唆が出ています。