子供の自殺率に関連する子育ての方法
日本は子供・青年の自殺がとても多い国となっております。
国際的にみても、15~24歳の自殺率は先進国の中で最も高いようでして。
ニュース番組の中でも、いじめにより自殺であったり、パワハラにより自殺などたくさんのニュースを見かけますよね。
本当に心が痛みます。しかし、どうしたら自殺する人を減らすことができるのでしょうか?
今回は子育てに着目し、とあることを心掛けることで自殺リスクを7倍にも減らすという研究です。
2012年のアメリカにおいて行われた親の行動や青少年の自殺感情の研究によると、思春期の自殺願望と関連した親の行動が明らかになりました。
1.子どもたちに彼らを誇りに思っていると伝える
親が自分自身を誇りに思っていると感じたことのない青年は、自殺願望が通常の5倍以上となることがわかりました。
自尊心といいますか、他人からの無条件の承認があるとないとでは精神の安定が違うのですね。
誇りに思うだなんてなかなか日本では使われることはないですが、折を見て子供には「生まれてきてくれてありがとう。本当に誇りに思う」などと伝えてみるとよいかもしれません。
日本人はシャイなので言葉なども控えめですが、子供の自尊心につながる部分はこれかというほど大げさに認めてあげたいですね。
2.いいことをしたときに、よくできたねと褒めてあげる
これは非常に一般的に行われているであろうことですね。
子供がいいことをしたときにはしっかりと褒めてあげましょう。
なかなか子供と過ごす慌ただしい日々だと忘れがちになってしまうこともあるかと思うので、意識して時々思い出すことが重要かもしれません。
3.宿題を手伝ってあげる
正直これは自殺と関係あるのだろうかと考えてしまいますが、意味合いとしては家族との触れ合いがあること、そして助けてくれる人がいるという認識をもたせてあげることが重要なのかなという感じですね。
宿題を手伝ってあげたり、自由研究などを一緒に考えてあげたり、そういった行動がよいのかもしれませんね。
ちなみにこの結果は2017年のアメリカ公衆衛生協会の会合で発表されたようでして、その時の教授はこんなことを述べています。
子どもたちはしっかりと支えられていること、いつでも助けてくれる存在がいることを認識する必要があるのですが、なかなか認識させてあげようとする人はいません。
親は子供に対して「私達は何かできる?何かあなたを助けることはできる?」と問いかけてあげることが必要です。
あなたを誇りに思うと、常々伝えてあげることが必要です。
Jpopでいうならば、例え世界中が敵であったとしても私はあなたの味方だよ感といいますか笑
そういった無条件の愛情を注いであげることは、僕らの感覚的にも大事ですが、
実際の自殺のリスク減少という意味でもとても意味のあることなのですね。
以前、自殺の少ない地域を対象にした研究をご紹介しましたが、ここの要素でいう上記3ポイントは自己効力感が育つような子育てってイメージがありますね。