うつ病になりやすい性格特性、うつ病により性格は変わるか?

うつ病は性格や人格に影響を与えるのでしょうか?

今回ご紹介する研究では、うつ病により人々の性格や人格が変化するかどうかについての一定の結論を出しています。

うつ病中は神経質になったり依存しやすくなったりするが、うつ病が終われば性格は元に戻る

うつ病の人は、うつ病に罹ることによって、短期間でより神経質になり、他人に依存しやすく、また考え込むようになるということが研究により分かっています。

一方、うつ病を克服したあとに関しては、ほぼ完全にうつ病になる前の人格に戻ります。

なので、一般的には長期的に見ると、うつ病が性格や人格を変化させることはないのです。

それどころか実際は、うつ病を克服した後の方が若干健康的になる人もいるかもしれません。
(うつ病からの反動で明るくなったりする)

うつ病に罹っている間の性格特性について

何千人ものうつ病の人とそうでない人たちを6年間にわたる追跡調査を行い、結論が導き出されました。

研究者は論文の中で下記のように述べています。

「心の傷仮説により予測されるマイナスの変化(神経過敏の増幅、依頼心、社会的自尊心の欠如(優位性・支配性、社交性、外向性の低下)を見るどの調査においても、そのような影響は見られなかった。

概して、これらの調査結果は1の時点から2の時点まで安定した状態を保っていた。そしてそれが少しでも変化した場合、それは2の時点の結果で数値的にはより健康的な方向に変化した。」

この結果からはいわゆる「心の傷仮説」というものを裏付けるものは見られませんでした。

筆者の説明によると、

「…「心の傷」や「合併症」モデルは、うつ病になった事が人格を長期的に変化させるきっかけになるということを示している。」

神経質な性格の人ほどうつ病に罹りやすい

その代わり、この研究はある特定の人格タイプはうつ病になりやすいという考え方を支持しています。

研究によると、性格特性のうち、否定的な考え方がうつ病になる最も危険な要因であるということです。

否定的な考え方というのは基本的に神経質であり、ストレスの対処がうまくできなかったり否定的な感情や気持ちの浮き沈みがよくあります。

神経質な人というのは、恐れ、嫉妬、罪悪感、心配、妬みといった否定的な感情を持ちやすいのです。

まぁ、神経質な人はネガティブな性格になりやすく、ネガティブな人のほうが鬱になりやすいのは想像にたやすいですね。

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