社会やグループと距離をとることにより創造性が向上する”ブレインストーミングではなく、個人のアイデアの持ち寄りのほうがよい理由”

社会・グループと距離をとると、創造性が向上する

社会と距離をとることによって、我々はより創造的になることができることが最新の研究でわかりました。

グループの外からの視点は、そのグループがより斬新なアイデアために必要なことがわかっています。

素晴らしい芸術家の多くは、社会からの除け者扱いをされがちですが、こういった現象も”社会から離れているからこそ創造性を発揮することができる”と捉えることができますよね。

社会・グループから離れていることのメリットは、「外部者の優位性」と呼ばれています。

ゴンカロ教授は以下のように述べています。

拒絶されたとしても、違う考え方や分野に触れられるという意味で私達の創造性を刺激してくれます。

社会的に拒絶された人々の中には、拒絶されることを避ける人々もいます。

しかし、社会から離れることによるメリットもあるのです。

グループワークと個人ワークを比べると、創造性については個人ワークのほうが高い

グループワークよりも個人でのワークのほうが創造性が高い

論文の中の実験では、参加者を半分に割り、片方の参加者にはグループワークを実施させ、もう片方の参加者にはグループに選ばれていないと伝え、一人の力で創造的な仕事をしなければならない状態に追い込みました。

一定の時間後、双方のアウトプットを比較してみると、一人の参加者は創造的な問題に対する斬新な解決策を思いつく傾向があることがわかりました。

つまりグループで考える案と、個人で考える案を比べた場合、個人のほうが創造性に優れているんですね。

内向的な性格の人は、無理に社会に溶け込もうとせず、創造性を活かす道もありかもしれない

僕も含めて内向的な性格の人々は、 集団から離れて一人で過ごしたりグループから離れてしまうことが多々あると思います。

しかしグループから離れてしまったとしても何かの課題や何かの物事をというものを考え続けるという姿勢を保てば、 創造性を発揮してチームやグループへ貢献することが可能でしょう。

グループに馴染まないやチームに溶け込めないというような悩みを持つことも多いと思いますが、あえてその悩みをプラスに捉え、”グループやチームの文化や考え方から離れた部分ところにいるということを活かして創造性を発揮する”というような考え方をさせてくれる研究だなと感じました。

ちなみにプライベートと仕事の境界線を曖昧にすると生産性だけでなく、創造性も下がるので要注意です。

仕事とプライベートを切り分けるほど、幸福度は上昇する近年、ワークライフバランスが話題になっていますが、今回は仕事とプライベートを切り分けることによって、幸福度はもちろんのこと、生産性やクリエイティビティも高めることができるという研究結果を紹介しま...

だらだらやるブレインストーミングよりも、個人で案を持ち寄ったミーティングが効果がある

この研究はビジネスの場で頻繁に使われているブレインストーミングの効果について、一石を投じるものだと個人的に感じています。

よく会社では何かとブレインストーミングをしようと言って、曖昧なアジェンダのまま、ただのぼやき会議が始まったりします。

ブレインストーミングをだらだら始めてしまうとそれぞれがその会議に対するアウトプットの責任を持たず、誰かが発言してくれるだろう/誰かがアイデアを出してくれるだろうと言った他責思考に陥りがちです。

こういった消極的な姿勢になってしまうと、ブレインストーミングの本来の目的である多人数で様々な視点から活発な意見を交わし、より良いアイデアを出すということが実現できなくなってしまいます。

逆に会議までにとあるテーマに沿って自分自身の考え方/思考をしっかりと用意してからミーティングを始めてみると、より創造性のあるアイデアがそれぞれから持ち寄られることが予想されます。

そこからブレインストーミング的に会議を進めていけばより素晴らしいアイデアにたどり着くことができるのではないかと個人的に思っています。

この研究では社会やグループから隔離された状態で考える個人の力というのはダラダラとしたグループワークよりも創造性を発揮するというデータがありますので、会社のブレインストーミングの会議においてもそれぞれのメンバーが個人の力を発揮して創造性を発揮するそれらを持ち寄ると言ったフローが大事なんだと思っています。

だらだらブレインストーミングをやめてみるのもありかもしれませんね。

 

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