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IQが高いほど裕福になるわけではない
IQが高く頭の良いこととお金持ちになることは、ほとんど関係がないことが明らかになりました。
Zagorsky博士の研究では、アメリカで行われている青年全国縦断調査(NLSY)の結果からIQの高い人々を追跡し、富との関連性を調べました。
※NLSYはアメリカで行われる大規模(1万2000人)な追跡調査です。世帯構成などの基本的な質問から、労働関連の質問や所得/資産の質問まで広域をカバーしています。
この研究では、アメリカ人7,403人を1979年の調査開始から2008年の調査までの40年間を継続的に調査した結果となります。
その結果、IQの高い人々は、平均的にIQの高くない人よりも裕福とは言い切れないという結果となりました。
IQの高い人はわずかに収入が高いが、資産という意味での差はない
逆にIQの高い人のほうが、家計の問題などを多く抱える傾向にあります。
Zagorsky博士は次のように述べています。
「人々は賢いからといって、豊かになれるわけではない。
あなたのIQはあなたの富と関係がありません。
また、IQが高いことで家計の問題がなくなるというわけでもありません」
とはいえ、厳密にいえばIQの高い人のほうが若干収入の高い傾向にあるようです。
しかし収入のあることと資産があることは意味合いが違うのですな。
平均的なIQの持ち主と上位2%のIQの持ち主の所得格差はいくらぐらいだと思いますか?
たった12,000ドルです(現在ドルは109円なので、130万円程度)
上位2%といったら、100人いて2人なので、学年のトップ5人みたいな人たちですよね。
そんな人達と平均的なIQの人たちの所得格差はたった130万円。意外に小さいと思いませんでしたか?
また、面白いことに平均的なIQの持ち主は、IQの高い人と同程度の資産を持っていたのです。
IQの高い人はお金を使いすぎてしまう傾向にある
なんで収入に130万円の差があるのに、資産ではあまり差がないのでしょうか。
IQの高い人はお金を使いすぎる傾向にあるのですね。
IQ上位15%の人々の6%がクレジットカードを上限額まで使い果たしており、
11%が時々支払いをできずに滞納しています。
クレジットカードの支払い滞納ってなかなかカツカツな生活をしていますよね。
なんでIQ高くて頭がいいのに滞納とかしてしまうのだろうという感じですが笑
ちなみにIQが高い人達の中でも、賢い生きる人達はしっかりと堅実に資産を溜め込んでいるようです。
大学教授はIQが高い傾向にありますが、大学の駐車上をみると、ロールスロイスやポルシェなどの高価なスポーツカーは見当たりません。
代わりに、多くの古い価値の低い車が見えます。
まぁ、教授となれば資産運用とか家計とかもしっかり管理してそうですよね。
平均的なIQの人と高いIQの人の資産が同じとはいえ、高いIQの人たちの一部が浪費家の傾向があるようです。
お金について心配しすぎるのはやめて人生を楽しもう
研究の中でZagorsky博士はこう述べています。
ほとんどの人々にとって、経済的な成功とは高い収入を指します。
人生におけるアクシデントや退職後に備えるために資産を築く必要があります。
とはいえ、必要以上にお金の問題を心配し過ぎるべきではないのです。
ようは僕らはついつい収入や資産を気にしたりしてしまうけど、本来は将来のイベントや退職後に備えているわけであって、必要以上に心配し過ぎるべきではないということですな。
これは完全に同意で、お金というものは使われてなんぼだと思うのです。
僕らはお金よりも前に、人生があり、人生は一度きり。
お金の心配だけをして、貯金額だけに気をかけて生きていくのはちょっと違う気がします。
将来を見据えて収入を上げる努力をしたり、資産をしっかりと管理/運用する一方で、
自分にとって人生で楽しめるものにお金を使っていきたいですな。
お金の使い方といえば、物よりも体験にお金を使ったほうが幸福度が高いなどの傾向もあります。
幸福度をあげる使い方についても記事も書く予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。