高校時代の行動から50年後の成功度合いが測れる
高校時代の行動から、将来的にその人が成功するか否かが大体把握できるようです。
子供時代と将来性の関係性については、マシュマロテストとかはめちゃくちゃ有名ですね。
目の前にマシュマロを置き、帰ってくるまでに食べていなければ、追加で1個あげるというテスト。
マシュマロを我慢できる時間が長ければ長いほど、我慢する力・自分を律する力が高いと判断され、将来社会的に成功する確立も格段に高くなるということを示した実験です。
今回は高校時代の行動と将来性の関連性なので、正直個人的には”まぁ大体感覚的に分かるじゃん”っていう感想ですが笑
学校に興味を持つこと、責任感があること、読み書きスキルがあることの3点
今回の論文によると、1960年時点の346,660人の米国高校生のデータを元に追跡調査を行なったとのこと。
50年後まで追跡調査ができたのは、1,952名だそうですな。
比較の際に考慮にいれた要因としては、IQや性格特性、家族の経済状況・社会的地位などなどを設定したそうです。
結果として分かったこととしては、
- 学校に興味を持っている学生
- 責任感のある学生
- 読み書き能力の高い学生
は将来的に成功する可能性が高かっただとか。
こう並べると「そりゃそうだよな!」って感じの結果ですよね笑
研究者は論文の中でこのように結論づけています。
高校における学生の性格や行動は、将来的な収入に関連することが明らかになりました。
人生における重要な時期に作られた性格や行動指針については、その後の人生にも影響するのです。
幼少期の要素及びどのような教育をしたらそうなるのかが知りたい
今回の研究は高校生を対象にしたものですが、それではあまり意味がないと感じています。
高校生から将来の成功度合いを測るのは簡単そうですよねー。
個人的には幼少期や小学校時代の性格や行動要素を研究して欲しいです。
そのくらいになると、その後の成功度合いとの結びつきが分かりにくい気がします。
あとは、性格や行動の要素と将来的な成功の関係性を把握した後に、
それを得るためにはどのようにするべきかというのもセットで研究して欲しいところ。
読み書きスキルの向上に関しては、読み聞かせをしてあげるとか読書の習慣を家族で作る等の対策が想像できますが、
責任感を育てる方法に関しては、一般的にはブラックボックスだったりします。
具体的なスキルではなく、精神的な特性をどう育てるかは今後の子育て研究において大きなテーマだと思うのです。
まぁ、まずは我々大人が背中を魅せてあげることですかね。自分自身の人生、仕事に好奇心を持ち楽しく過ごし、責任感を持つ態度を常に持ち、読書などを頻繁にする。
この瞬間からできることはこんなところなのかなーとおもいました。
ちなみに幼少期の教育に関しては、子供が幸せになるための要素についての追跡調査研究はこちら。
それではまた。